セクショニングコンテンツという用語をご存じですか??
名前からして、セクションのコンテンツなんだろうなぁ(小並感)というのは容易に想像できるところではありますが、正直よくわからないですよね!!ねっ!!
ですので、
本記事でちゃんと調べてまとめてみました。
- セクショニングコンテンツについて
目次
Sectioning content とは
Sectioning content(セクショニングコンテンツ)とは、HTML における「Content model(コンテンツモデル)」のカテゴリのうちの一つです。

HTML Living Standard の直訳によれば、
header 要素および footer 要素のスコープ(範囲)を定義するコンテンツ。と記載されています。
Sectioning content is content that defines the scope of header and footer elements.
HTML Living Standard
とあるセクション内に記述した header 要素と footer 要素は、そのセクション内のヘッダーおよびフッターとして扱われるという意味だと考えられます。
ただし、header 要素と footer 要素はセクションごとに必須の要素ではありません。
ですので「セクショニングコンテンツ」とは単にアウトライン構造(文章の階層構造)の“セクション”を作る要素という感じで見てあげる方がよいのかもしれないと、私は考えます。
⇒ かつて「HTML5」では、セクショニングコンテンツによって文書のアウトラインを構築していたようです。しかし「HTML Living Standard」に移り変わり、現在(2025年4月)では、アウトライン構造を作る役割は h1-h6 要素が担っています。セクショニングコンテンツはセマンティック的に構造のまとまりを示すグループ化要素であり、あくまでアウトライン構造には関与しない、ということでいいのかな?(この辺の情報が、いまいち情報が錯綜しているようなので、正しい情報がわかったら更新したいと思います。)
ところで、「コンテンツモデル」って何?
という方は、
下記のリンクでまとめているので、よかったら参考にしてみてください!
セクショニングコンテンツは
4つのみ
さて、
セクショニングコンテンツのカテゴリに属する要素を見ていきます。
数は、
たった4つしかありません。
読み進める前にまず、どんな要素が属しているのかを予想してみてください!
……
……
……
では、
答え合わせ!
セクショニングコンテンツに属する要素は、
以下4つの要素です。
・article 要素
・aside 要素
・nav 要素
・section 要素
合っていましたか?
header 要素も footer 要素も、main 要素も、実は全然、セクショニングコンテンツではないのですね。この辺は結構勘違いしやすい部分ですのでしっかりと押さえておきましょう。ちなみに他の様々なブログやサイトで間違って紹介されている場合があります。現状、コンテンツモデルに基づいたセクショニングコンテンツは上記の4つのみです。
お間違いないように!
本当に?!
という方は、
ぜひ公式の仕様書をチェックしてみてください!
まとめ
Sectioning content(セクショニングコンテンツ)とは、HTML における「Content model(コンテンツモデル)」のカテゴリのうちの一つで、header 要素および footer 要素の範囲を定義するコンテンツです。
「HTML5」では、アウトラインに関わる要素でしたが、現状の「HTML Living Standard」では、アウトライン構造を作る役割は h1-h6 要素が担っており、セクショニングコンテンツは上記のとおりの役割で、それ以上でもそれ以下でもないのかもしれません。
セクショニングコンテンツのカテゴリに属する要素は、4つのみ。article 要素、aside 要素、nav 要素、section 要素です。勘違いしやすい部分としては、header 要素や footer 要素、main 要素は、セクショニングコンテンツには属しません。
そんな、難しいそうで実は意外とシンプル、それゆえになんだか間違いやすくてめんどっちぃ、セクショニングコンテンツさんでした。
参考・出典
・HTML Living Standard. 「3.2.5.2.3 Sectioning content」. https://html.spec.whatwg.org/#sectioning-content, 2025年4月7日閲覧。