今回は、個人的にやっておきたい Photoshop の初期設定で、環境設定以外の設定についてまとめてみました。「環境設定」についてご興味ある方は下のリンクからご覧ください。
あくまで個人的にやっている設定のため、必ずしも皆さんにとって使いやすいとは限らないので、参考程度にご覧いただけますと幸いです。
本記事の作成時の
Photoshop のバージョン
本記事作成時の Photoshop のバージョンは「25.12.0」です。
前回の記事と内容が重複してしまいますが、、
本記事をご覧になるタイミングでは、お使いの Photoshop とはバージョンが違うかもしれません。参考としてお役立ていただけたらと存じます。また、バージョンは、Photoshop 上部のメニューバーから「ヘルプ」 > 「Adobe Photoshop について(A)…」よりご確認いただけます。
個人的にやっておきたい!
「ツール」の設定
一覧
さて、個人的にやっておきたい「ツール」の設定一覧ということで、ざっと以下にリストアップしてみます。
各「ツール」の設定
- 移動ツール
- グラデーションツール
- ペンツール
- 長方形ツール
これらの設定方法を次の項から個別にまとめてみましたので、気になる設定を参考にしていただけたら幸いです。
なお、設定には「ツール」パネルから操作しますので表示されていない場合は、Photoshop 上部のメニューバーから「ウィンドウ(W)」 > 「ツール」をクリックして表示させてください。
ツールパネル上部の小さいアイコン左側のをクリックすることで、縦1列と2列で見た目を変更することができます。ツールの内容は同じなので、使いやすい方を選びましょう!
移動ツール
移動ツールはとくに「自動選択」についての設定が操作性に大きく影響してきますので、ご自分に合った設定にすることが重要です。
設定するにはまず「ツール」パネルの「移動」ツールを選択してください。
選択すると、
上部に「移動」ツール専用の「オプションバー」が表示されますので、そちらで各種設定をします。
「自動選択」のチェックを外しておく
オプションバーの「自動選択」のチェックを外しておくと、「選択」ツールを選択し、[Ctrl]キーを押した状態にすると「自動選択」にチェックが入ります。「自動選択」にチェックが入っている場合に、何かのオブジェクトをクリックすることでオブジェクトを選択して“移動”させることができます。
この“移動”させる状態を[Ctrl]を押しながらクリックするという状態に設定にするために、「自動選択」のチェックを外します。
※Mac の場合は、[⌘(command)]に置き換えてやってみてください。
ちなみに最初にチェックを入れていると、[Ctrl]キーを入力したときの操作が入れ替わります。
また、
「自動選択」の右側は選択する対象を「グループ」か「レイヤー」で選択することができます。「グループ」を選択すると、選択したオブジェクトのレイヤーを内包しているグループ全体が選択されてしまいます。
個人的には選択対象は「レイヤー」にしておくのが直感的だと思います。何もないところからドラッグすることで複数のオブジェクトをまとめて選択することもできますので、「グループ」の出番はなかなかないのかなぁと思います。
もしこの「移動」ツールが思い通りに動かない場合、この2つの設定を見直すことで改善される可能性があるので要チェックです!
ちなみに私のオススメは上の説明の通り、あらかじめ「自動選択」のチェックを外しておく操作です。ほかのいろいろなソフトもこのような操作が多いと思いますし、諸先輩方の多くも[Ctrl]を押しながらの操作をしていたのでチームでの作業で円滑にコミュニケーションがとれると思うというのが理由です。
グラデーションツール
Photoshop 2020(バージョン 21.0)から、グラデーションツールが新しくなりました。グラデーションの色や幅をリアルタイムで編集することが可能になり、より高機能で便利になりました。しかし、今まで使っていたグラデーションツールに慣れてしまった人にとっては、急に仕様が変わると困る場合があると思います。
そんな人たちのために、以前のグラデーションツールの仕様に戻す方法を紹介します。特に難しくありません。
まず「ツール」パネルの「グラデーション」ツールを選択してください。
オプションバーの「グラデーション」の横の「v」マークをクリックすると「クラシックグラデーション」を選択することができます。
「グラデーション」及び「クラシックグラデーション」の使い方はここでは触れませんが、どちらがオススメかと言われたら、私はこれから学ぶのであれば断然、現行の「グラデーション」を推したいと思います!私はクラシックの方を使っていますが、そのうちしれっと廃止になりそうな予感がします。。
ペンツールと長方形ツール
ペンツールと長方形ツールは、「シェイプ」というものや「パス」というものを作ったりするツールで Photoshop では非常に重要なツールです。(今は図形みたいなものを作るツールと思っていただければよいと思います。)
まず「ツール」パネルの「ペン」ツール、
または、
「長方形」ツールを選択してください。
とりあえず「シェイプ」にする
オプションバーの左の項目を「シェイプ」にします。
シェイプとは、超簡単に説明すると図形を作れます!!
こちらの設定を「ペン」ツール、「長方形」ツールでそれぞれ設定します。
とりあえず「線」は「なし」にする
オプションバーの線の右側のカラーをクリックして「なし」にします。
というのも、
図形に「線」、言い換えると「枠線」をつける方法は他のやり方の方が使い勝手が良いのでここでは“とりあえず”線は「なし」にします。
こちらの設定も「ペン」ツール、「長方形」ツールでそれぞれ設定します。
エッジを整列
オプションバーの一番右の「エッジを整列」を任意の設定にします。
これはペンツールや長方形ツールなどで、並行と垂直の線で出来たオブジェクトを作るときに、辺がぼやけないように見せてくれる機能です。ですので、ドット絵や Web パーツを作るときはとても便利な機能です。
ただし、本来ぼやけるはずのオブジェクトを無理やりパキッと見せているだけなので、データ上では実際にはピクセル以下でズレています。
それを良しとするか、または用途によって使い分けるかで、設定は変わってくるかと思います。
ちなみに私は見えないところでデータがズレているのは嫌なので、チェックを外します。もしピクセル単位で整ったデータを作りたいのであれば、「環境設定」>「ツール」、オプションの「ベクトルツールと変形をピクセルグリッドにスナップ」の機能をオンにする方をオススメします!
こちらの設定は、なぜか「ペン」ツール、「長方形」ツールで共通なので、どちらかで設定しておけばよいです。
まとめ
今回は、Photoshop の「ツール」主に、移動ツール、グラデーションツール、ペン&長方形ツールについてまとめてみました。それぞれ Photoshop でめちゃくちゃ使用するツールですので、本記事を参考に、ご自分に合った使いやすい設定を見つけていただけたら本望でございます!