パソコンが壊れたので、新しく Photoshop をインストールしました!
これまで何度もパソコンを取り替えて Photoshop も再インストールをしたり、バージョンが変わったときに設定を見直したりと、いく度となく Photoshop の初期設定をしてきました。そして設定はいつも、おぼろげながら覚えている設定から先にやっちゃって、あとは手探り!『なんか今までと使い勝手が違うなぁ』というときに設定を見直すというなんともテキトウな感じでしたが、いい機会ですので初期設定の忘備録としてまとめることにしました。
実際に私が設定している内容ではありますが、『あの設定使いづらいけど、どうすれば直せるの??』って方のヒントにでもなれれば幸いです。
今回は、
とくに「環境設定」をメインにまとめています。
本記事の作成時の
Photoshop バージョン
本記事作成時の Photoshop のバージョンは「25.12.0」です。
本記事をご覧になるタイミングでは、お使いの Photoshop とはバージョンが違うかもしれませんが、共通の設定もあるかと思いますので参考としてお役立ていただけたらと存じます。
ちなみに、
バージョンの確認方法は、Photoshop 上部のメニューバーから「ヘルプ」 > 「Adobe Photoshop について(A)…」をクリックします。
個人的にやっておきたい
「環境設定」一覧
個人的にやっておきたい Photoshop 環境設定をざっとリストアップしてみました。
- 従来の自由変形の使用
- スクリーンモードの境界線
- ツールのオプション
- グラフィックプロセッサー関連
これらの設定方法を以下でまとめてみましたので、気になる設定を参考にしていただけたら幸いです。今回は使いやすさをメインに設定しているため、動作を軽くするという目的の設定は割愛します。(一部含まれている場合もありますが。)
従来の自由変形を使用
Photoshop 上部のメニューバー「編集」>「環境設定」から、「従来の自由変形を使用」にチェックを入れます。
「従来の自由変形」では、
オブジェクトの縦横比を固定させた状態で変形させるために[Shift]キーを押しながら操作します。縦横比を固定せずに変形させるには、そのまま操作します。
そしてこの設定が問題なのは、
[Shift]を押すか否かの操作が、ある日突然、従来の正反対の操作に変更されたという点です。それが現状のデフォルトの「自由変形」です。
ですのでこの設定は、
2019年頃にリリースされたバージョンで採用されたもので、それ以前のバージョンを使用していた人に向けられた設定だと推測されます。
これから覚える人たちはどちらが良いのでしょう。現状では「従来の自由変形」を使っている人の方が多いような気がしますが、これから徐々に逆転していくことを考えると……。これに関しての私の意見は、やはり「従来の自由変形」を使っていくのが良いかと思います。というのも Photoshop 以外のソフトでも「従来の自由変形」と同じ操作のものが多い気がします。それにチームで作業する場合でも、まだまだ「従来の自由変形」の方がマジョリティだと思います。
いは言いつつ、どちらにも柔軟に適応できる人が一番強いですね、、、!私はもう指が覚えてしまい、脳みそをアップデートできないため「従来の自由変形」を使っています。
スクリーンモードの境界線
Photoshop 上部のメニューバー「編集」>「環境設定」から、「インターフェイス」を選び、「境界線」の選択を変更します。
初期設定で「ドロップシャドウ」に選択されている部分ですが、私は境界線はない方が良いと思うので「なし」を選択しています。その理由は、何かを作るときにドロップシャドウがあると、完成した時の見え方が若干変わってくような気がするからです。
例えばバナーを作ったときに『枠線を付けるか』『枠線をつけないか』という選択で悩んだときにドロップシャドウがあると完成イメージを邪魔しているように感じませんか?
そんな理由で私は境界線は「なし」を選択しています。
ツールのオプションを自分好みに変更
Photoshop 上部のメニューバー「編集」>「環境設定」から、「ツール」を選び、オプション内を自分好みに変更します。
「ツールヒントを表示」
Photoshop の操作に慣れてしまったら、チェックを外してしまった方が良いかと思います。操作の途中でヒントが表示されるのは作業の邪魔になりますよね。逆に初心者のうちは、まずはチェックを入れておいた方が良いかと思います。
「ジェスチャ操作を有効にする」
「ジェスチャ操作」を使用していない人は誤作動の原因になりかねませんので、チェックを外した方が良いと思います。私は「ジェスチャ操作」を使っていないので外しています。
「フリックパンを有効にする」
フリックパンを使用してフリーズしたりなどの不具合がなければ、好みで使用するのもありだと思います。パソコンのスペックや相性で使えなかったりするので、使えない場合は素直に機能をオフにしましょう。
ちなみに私は、新しいパソコンにしてからは、今のところ不具合なく動いているのでチェックを入れました!単純に使ってて楽しい機能の一つだと思います!特にイラストなど描くときは快適です!
※後述の「グラフィックプロセッサーを使用」をオフにしてしまうと使用できません。
「ベクトルツールと変形をピクセルグリッドにスナップ」
私は、こちらは基本的にチェックを外すことをオススメします。「ピクセルグリッド」とは、画面をめっちゃ拡大すると出てくる1pxのグリッドのガイドです。
この「ピクセルグリッド」にスナップするというのが、このオプションの効果です。とても便利そうですが、なぜ基本的にチェックを外すことをオススメするのかというと、大きく分けると2つの理由があります。
1つ目は、「ピクセルグリッド」自体を非表示にしてもスナップしてしまうという点です。把握しているのであれば良いのですが、把握していないのに勝手に機能するというのは非常に厄介ですよね。
2つ目は、思わぬゆがみを生むという点です。どちらにせよピクセル単位でのゆがみなのでそんなに大したことないと言ってしまえばそれまでなのですが、、、これも自分では把握していないところで予期せぬ何かが起こっているのは、なんだか気持ち悪いように感じます。
以上の理由により基本的にチェックを外すことをオススメします。
ただし、
適材適所で使い分けて使いこなせるようにするの良いです。例えばわかりやすいところで言えば「ドット絵」なんかを作るときや、「Web パーツ」をデザインするときなどは「ベクトルツールと変形をピクセルグリッドにスナップ」にチェックを入れておいた方が、きちっとピクセル単位でデザインできるので、とても作りやすくなるかと思います。
「アニメーションズーム」
パソコンのスペックと相談して、また、自分自身が使いやすいかどうかでオンオフを検討すればよいかと思います。意外と慣れてくるとアニメーションしている時間がじれったく感じるものです。。
グラフィックプロセッサー関連
こちらはデフォルトの設定で不具合が起きている場合に変更してみると改善する可能性があります。とくに不具合が起きておらず必要がなければいじらなくても問題ない部分なのかなとも思います。
Photoshop 上部のメニューバー「編集」>「環境設定」から、「パフォーマンス」を選び、右側の「グラフィックプロセッサーを使用」の下の「詳細設定」をクリックします。
「グラフィックプロセッサの詳細設定」が開いたら、それぞれの設定のチェックを外してみると改善される不具合があるかもしれません。
私の場合は、オブジェクトがガイドラインに微妙にスナップしないという現象と、複数のオブジェクトを選択したときに謎の白い物体に変化するという現象が、「アンチエイリアスの態度とパス」と「GPU 合成」のチェックを外すことで改善されました。
古いパソコンを使用している場合は、いっそのこと「グラフィックプロセッサーを使用」のチェックを外してしまうと、意外といろいろな問題が解決されるかもしれませんね。ただしその場合は「フリックパン」を使用することができなくなります!残念;;
テキストオプションを自分好みに変更
Photoshop 上部のメニューバー「編集」>「環境設定」から、「テキスト」を選び、テキストオプション内を自分好みに変更します。
スマート引用符を使用
例えば「ダブルクオーテーション」などの引用符を自動で“開き”と“閉じ”に変換してくれたりします。が、個人的には自分でコントロールしたいのでチェックを外しています。うまく使えればより効率よく作業できたりするかもしれせんね。
ESC キーを使用してテキストを確定
個人的にあまり使わないので、誤作動防止のためチェックを外しています。
デフォルトフォントサイズを自動設定
テキストのサイズを Photoshop がドキュメントのサイズに合わせて自動で設定してくれるのですが、よく Photoshop を起動して最初に入力する文字のサイズがデカすぎたりしませんか?そしてそれを毎度、任意のサイズに直すのも面倒ですよね!
テキストレイヤーの字形切り替えを有効にする
テキストの字間とかサイズを調整しようとして選択したときに出てくるこいつ!
これの名前がわからなくて調べるのに時間を無駄に取られた人はたくさんいるのではないでしょうか。こいつは「字形パネル」というらしいです。
まとめ
今回は、Photoshop の初期設定で個人的にやっておきたい「環境設定」についてまとめてみました。個人的にとは言いましたが「従来の自由変形」、「グラフィックプロセッサー関連の不具合」、「ピクセルグリッド」、「字形切り替え」あたりの設定はぜひ一度見直してみてください!
「ツール」の設定もまとめましたので合わせてご覧いただけたら幸いです。